日本は図書館建設への支援を通じてコロンビアへの教育・文化に貢献

令和4年11月9日


当館は、11月3日(木)、リベラ市、サン・アグスティン市(ともにウイラ県)、トトロ市(カウカ県)、ピヒーニョ・デル・カルメン市(マグダレナ県)の4市における図書館建設プロジェクトにかかる署名式典を行いました。

式典は、アリサ文化大臣、髙杉駐コロンビア大使、マルティネス・コロンビア国立図書館長、トバル・ウイラ県文化観光長官及び供与先の各市長らの出席の下行われました。

新たに整備される児童図書館では、より安全で快適な閲覧スペース、各地域に特化した文化ワークショップの実施及びデジタルツールの利用が可能となります。また、子供、若者及び大人が自由な時間を過ごすことができる空間となり、読書率の向上、研究及びより質の高い教育へのアクセスの改善に繋がります。

これらのプロジェクトの実施に当たり、日本から279,037米ドルの資金が援助されます。各図書館には、おもちゃライブラリー・モジュール、読書モジュール、バーチャル相談モジュールのほか、トイレや閲覧スペースも設置されます。また、文化省及び各市が、書庫及び家具の整備を担当します。これらのプロジェクトは、各市及び周辺地域の子どもをはじめとする9万人以上の住民を対象として実施されるものです。

供与式において、アリサ文化大臣は、「日本大使館に深く感謝します。これらの図書館建設に対する支援はコロンビアを知識社会にするために非常に重要です。また、私たちは日本との関係を深め、その文化を知ることに関心があります。」との発言がありました。髙杉大使からは、「教育分野への支援は最も重要なものの一つであり、子どもたちの基礎教育を向上させるため、児童図書館は非常に重要と考えています。日本は1999年から現在までにコロンビアの図書館の約1割に相当する162の児童図書館の建設を支援してきました。」と述べました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われるものです。