カンクアモ先住民保護区の教育施設への浄水処理設備設置に協力(令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力)

令和5年1月31日
                       
 

1月20日、バジェドゥパル市カンクアモ先住民保護区の4教育機関における浄水処理設備の設置プロジェクトにかかる署名式が、アリアス・カンクアモ先住民保護区長、ペナゴス教育省国際協力部長及び髙杉駐コロンビア大使らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、シエラ・ネバダ山麓にある同保護区内の4教育施設(グアタプリ、アタンケス、ラミーナ、リオセコの各学校)に浄水処理設備を設置し、安全な飲料水へのアクセスを確保することで、胃腸や皮膚の疾病予防等を図り、児童・生徒及び職員に健康的・衛生的な生活環境を提供することを目的としています。

本プロジェクトの実施ににより、2,262人の児童・生徒、127 人の職員及び約1,400 人の周辺住民が裨益することが期待されます。

式典において、髙杉大使は、本プロジェクトにより、将来、社会のリーダーとなり、カンクアモの先住民の叡智、文化を引き継いでいく2,200人以上の先住民の子どもの生活環境が改善されることを期待する、カンクアモの先住民にとって聖なる象徴である水の保全にも協力したい旨述べました。また、アリアス区長からは、本支援は我々ラテンアメリカの先住民の生活を改善するための大きな機会であり、子どもが飲み水にアクセスするための最適な環境を整備したい旨発言があり、ペナゴス部長からは、日本の人々の寛大さに感謝し、両国の100年以上続く関係を祝すとともに、カンクアモの教育施設にとり本支援の価値は非常に大きい旨の発言がありました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われるものです。