エアフィット大学交響管弦楽団の楽器整備に協力(令和4年度草の根文化無償資金協力)

令和5年3月22日
                

3月16日、メデジン市のエアフィット大学交響管弦楽団の楽器整備プロジェクトにかかる署名式が、マリア・パオラ・ポデスタ・コレア・エアフィット大学学術副学長、イルダ・マリア・オラヤ・デ・ポサダ楽団長及び小暮臨時代理大使らの出席の下、行われました。
 
本プロジェクトは、コントラバス2台、ティンパニ1セット、ピッコロ1本、コントラファゴット1本を購入することで、楽団員が高品質の楽器を活用し、楽団による演奏会や地域社会における音楽教育活動を実施することを目的としています。メデジン市における文化活動の発展、音楽教育の活性化、音楽の普及を促進し、地域社会の福祉向上と社会問題の軽減に寄与するものです。
 
本プロジェクトの実施により、エアフィット大学交響管弦楽団の74名の音楽家、同楽団の音楽教育活動やコンサートに参加する子どもや若者、一般市民の約10,000人が裨益することが期待されます。
 
式典において、小暮臨時代理大使は、メデジン市の日本文化・日本語教育の普及においてエアフィット大学が大きな役割を担っており、同大学と当館は二国間関係強化のための緊密な協力関係を保っている、本支援を通じて、青少年に対する音楽教育を推進することで非行グループに関わる若者を減らすことが期待でき、地域社会の発展にとって非常に重要である旨述べました。
 
ポデスタ・コレア副学長からは、エアフィット大学及び交響管弦楽団を代表して、日本政府及び当館による本支援に対し深い感謝の意が表明されました。また、音楽には楽団員間の絆を築く能力があることに言及した上で、大学と当館が共通の目的のために団結することで、音楽と同様に、本支援もまた、文化の面から両国の関係をより発展させ、絆を強化するための活動の推進に寄与すると述べました。
 
本プロジェクトは、NGOや地方公共団体による文化分野のプロジェクトとして、音響・照明機材、スポーツ機材、楽器などの購入を支援し、開発途上国の地域コミュニティの発展に寄与することを目的とした草の根文化無償資金協力により行われるものです。