マグダレナ県テネリフェ市及びサンタンデール県サンタ・エレナ・デル・オポン市の児童図書館建設への協力

令和5年10月2日

9月26日、マグダレナ県テネリフェ市及びサンタンデール県サンタ・エレナ・デル・オポン市の児童図書館建設プロジェクトの署名式が、ギジェルモ文化省国際関係・協力局長、メディナ同省官房長、マリン・コロンビア国立図書館長代理、両市の市長及び小暮臨時代理大使らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、児童図書館及び屋外広場を新たに建設することにより、市内全域における図書へのアクセス改善を通じて、児童・生徒の学習環境の改善及びリテラシーの向上を図り、もって健全な青少年教育の振興を図ることを目的とするものです。日本政府はこれらの整備のための資金援助を行い、両市合わせて児童・生徒約4,900人を含む約18,000 人の市民が裨益します。

署名式において、小暮臨時代理大使は、日本はコロンビアにおいて草の根無償資金協力により168の児童図書館の建設を支援してきた、日本は「人間の安全保障」の理念の下協力を進めており、教育分野への支援は「人への投資」であり、この理念の実現のため極めて重要である旨述べました。また、ギジェルモ局長からは、日本はアジア太平洋におけるコロンビアの最も重要なパートナーの一つである、これらの図書館は、地域及びその住民に大きな効果をもたらしており、大統領の政策及びフアン・ダビッド・コレア文化大臣が主導する「平和の文化」プログラム全体及び「人々の暮らしと平和のための文化協定」に大きく貢献するものであるとして、本支援に対する謝意が表明されました。さらに、メディナ官房長からは、このような支援がなければ、重要な文化的空間である図書館を地域の住民に提供することはできなかった旨の発言があり、マリン館長代理からは、地方における公立図書館の建設において、これまでも日本は我々の最も重要なパートナーであった旨の発言があり、両市の市長からも日本政府に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われるものです。