ボヤカ県チナビタ市の病院に対する医療機材の供与

令和5年9月19日


9月11日、ボヤカ県チナビタ市のチナビタ市バジェ・デ・テンサ・リージョナル病院附属診療所に対する医療機材供与プロジェクトにかかる供与式が、ウレゴ同市長、マンリケ同病院長、当館の小暮参事官及び病院関係者らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、救急医療や妊婦治療用の医療機材一式を整備・更新することにより、医療機材不足による死亡を防ぐとともに、同市の約3,200 人の住民に適切かつ迅速な医療を提供することを目的とするもので、日本政府はこれら医療機材一式を整備するための資金援助を行いました。

式典において、小暮参事官は、日本は「人間の安全保障」の理念に基づき、誰一人取り残すことなく、タイムリーで質の高い対応を提供する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現を目指しており、コロンビアにおいては過去34年にわたり130以上の保健分野のプロジェクトを支援してきた旨述べました。また、ウレゴ市長からは、日本大使館から供与された機材によって、チナビタ市の医療サービスは向上し、市民は診察を積極的に受けるようになった、これまで市民は市外の病院へ移動しなければならず交通費を負担することも容易ではなかったが、現在では障害者、社会的弱者及びベネズエラ避難民を含め年間3,850人が本病院に診察を受けに来ているとして、本支援に対する謝意が表明されました。さらに、マンリケ院長からは、このような支援は広範囲に良い影響をもたらし、人々の人生を大きく変えるとの発言がありました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。