セサール県バジェドゥパール市カンクアモ先住民保護区における衛生環境の改善に対する協力

令和5年9月5日

8月29日、セサール県バジェドゥパール市のカンクアモ先住民保護区の4教育施設に浄水処理設備を設置するプロジェクトにかかる供与式が、アリアス同先住民保護区長、アギラール・ラ・ミナ農業学校長、髙杉駐コロンビア大使、同校児童・生徒及び地域住民らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、同保護区内4地区(グアタプリ地区、アタンケス地区、ラ・ミナ地区、リオ・セコ地区)の4教育施設に浄水処理設備を設置することで、2,262人の児童・生徒、127人の学校職員及び約1,400人の地域住民に飲料水を供給することで、本地域に健康的・衛生的な生活環境を提供することを目的とするもので、日本政府はこれら設備の設置のための資金援助を行いました。

式典において、髙杉大使は、日本政府は飲料水の確保は人間の安全保障にとって不可欠であり、胃腸病や子どもの栄養不良の割合を減らし、教育環境における健康を推進することで、尊厳ある人々の生活・権利を守ることが重要と考えている旨述べました。また、アリアス区長からは、日本政府から供与された浄水処理設備は我々の地域にとって不可欠なものであり、子どもたちの健康に大きな恩恵をもたらすものである旨発言があり、アギラール校長からは、我々はカンデラ川から取水しているが、同河川の水は飲用に適さないものであり、これまでは胃腸病が頻発していた、本支援は非常にありがたいものであるとして、本支援に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるのためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。