ボヤカ県パイパ市の病院に対する医療機材の供与
9月12日、ボヤカ県パイパ市のサン・ビセンテ・デ・パウル病院に対する医療機材供与プロジェクトにかかる供与式が、メドラノ同市長、サンチェス同病院長、当館の小暮参事官及び病院関係者らの出席の下、行われました。
本プロジェクトは、救急治療、産婦人科の治療等に使用するポータブルX線撮影装置、エコー検査器等の医療機材一式を整備することで、地域医療サービスの質を改善し、機材不足のために発生していた死亡例を減少させることを目的とするものです。日本政府はこれら機材整備のための資金援助を行い、年間延べ約4,100 人の利用者が裨益します。
式典において、小暮参事官は、日本は「人間の安全保障」の理念の下、タイムリーで質の高い医療サービスが提供される「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現を目指しており、本日、パイパ市の約4,100人の市民に医療を提供する本病院に、医療機材を供与することで、より迅速かつ適切な診断・治療を可能にできることを誇りに思う旨述べました。また、メドラノ市長からは、日本はパンデミックという最も困難な時期に寄り添い5つの高品質な機材を供与してくれた、そのおかげで現在ではパイパ市だけでなくトゥタ市やソタキラ市の住民を含めた何千人もの住民に役立っているとして、本支援に対する謝意が表明されました。さらに、サンチェス院長からは、既に使用されているこれら医療機材のおかげで、我々はより最適な環境の下、迅速で安全な質の高い医療を提供することができている、との発言がありました。
本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。