セサール県プエブロ・ベジョ市における農産物の付加価値向上への協力

令和5年9月5日

8月24日、セサール県プエブロ・ベジョ市における農産物の集荷加工施設建設プロジェクトにかかる供与式が、ナバロ・セイネクン先住民生産者家族協会代表、当館の大橋書記官及び同保護区関係者らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、ナブシマケ集落の先住民約1,200人が生産する農産物の乾燥、焙煎及び輸送プロセスを最適化し、農産物の品質及び付加価値向上による地域住民の所得向上を目的とするものです。

本プロジェクトの実施に当たり、日本政府は農産物加工にかかる研修を行うためのスペースを含むコーヒー豆、サトウキビ、カカオ豆等農産物の乾燥・加工・貯蔵施設2棟の建設及び農産物を運搬する車両の整備のための資金援助を行いました。

式典において、大橋書記官は、本農産物集荷加工施設は関連する家族が農産物を加工、保管、販売することを可能にし、彼らの所得向上に繋がるものである旨述べました。また、ナバロ代表からは、我々はカカオとコーヒーを直接受け取り、直接取引するための施設整備の実現に向けて懸命に取り組んできた、400以上の世帯が我々の努力及び本施設により裨益するとして、本支援に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるのためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。