セサール県プエブロ・ベジョ市ブシンチャマ・アルアコ先住民保護区の学校の改修・建設への協力

令和5年9月5日

8月24日、セサール県プエブロ・ベジョ市のブシンチャマ・アルアコ先住民保護区の学校の改修・建設プロジェクトにかかる供与式が、エルナンデス・ブシンチャマ・アルアコ先住民保護区長、トレス・セイクトゥン先住民族学校長、当館の大橋書記官及び本学校の職員・児童・生徒らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、本学校の老朽化が著しい8教室を改修するとともに、新たに1教室及びトイレを建設することにより、児童・生徒約200人に適切な学習環境及び衛生環境を提供し、学習・文化活動を促進することを目的とするもので、日本政府はプロジェクト実施のための資金援助を行いました。

式典において、大橋書記官は、教育分野に対する支援は日本政府の優先事項であり、我々はこれまで様々な先住民地区において計4,600人以上の子供たちの教育環境の改善を支援してきた旨述べました。また、エルナンデス区長からは、シエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山脈の同保護区が抱える多くのニーズの一つに対応するため支援いただいた日本の皆様に感謝したい旨発言がありました。さらに、トレス学校長からは、本教育施設はアルアコ先住民独自の教育理念の下運営されており、これに基づいた教育分野の発展・自立を模索している、本支援は本教育施設を訪れる多くの世代が先住民としての遺産を守り続けるきっかけになる、との発言がありました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるのためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。