カルダス県リオスシオ市の消防団出張所の建設に対する協力

令和5年9月25日

9月14日、カルダス県リオスシオ市ポルタチュエロ地区の消防団出張所の建設プロジェクトにかかる供与式が、ロペス国家消防局法務アドバイザー、メヒア・リオスシオ市消防団長、オルレイマン・カニャモモ・ロマプリエタ先住民保護区長、当館の金子書記官及び本消防団員の出席の下、行われました。

本プロジェクトは、同地区及び周辺農村地域における火災時の出動依頼に対する安定した対応及び効果的な消火・救助を可能とするために消防団出張所を建設するものです。日本政府は同施設を整備するための資金援助を行い、本施設により同地区及び周辺地区の住民約13,000 人が裨益します。

式典において、金子書記官は、日本は1989年以来草の根無償を通じて全国の多くの地域で教育、保健、農業等の分野にかかる支援を実施してきた、その中には本地域のように脆弱な立場にある人々を対象としたプロジェクトも多く含まれる、本プロジェクトは消防団の緊急時の対応能力を強化し、カニャモモ・ロマプリエタ先住民保護区の住民に恩恵をもたらすものである旨述べました。また、ロペス・アドバイザーからは、本プロジェクトのおかげで、我々は先祖代々受け継がれてきた地域の財産や環境を守ることができるようになった、また、救助隊員による救命が可能となり、コロンビアをより良い国にするために尽力できるようになったとして、本支援に対する謝意が表明されました。さらに、メヒア消防団長からは、我々は消防プログラムを国内14県で展開しており、リオスシオ市における今回の成功を教訓に他の先住民保護区でも救助隊・救急隊が活躍している旨の発言があり、オルレイマン区長からは、本プロジェクトにより、自然資源の保護や人々の命を守り続けることができるようになったとして、本支援に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。