太平洋沿岸4県を巡回する医療船に対する医療機材の供与

令和5年9月26日

9月22日、バジェ・デル・カウカ県ブエナベントゥラ市を拠点に太平洋沿岸4県(チョコ県、バジェ・デル・カウカ県、カウカ県及びナリーニョ県)を巡回するサン・ラファエレ医療船に対して医療機材を供与するプロジェクトの署名式が、ポソ・イタロコロンビアナ・デル・モンテ・タボル財団理事長代理及び小暮臨時代理大使らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、同医療船に医療機材を整備することにより、同地域の住民年間約18,700人に適切な医療サービスを提供するとともに、年間約40人の出産の受け入れを可能とすることで出産に伴う死亡リスクを低減することを目的とするものです。本プロジェクトのため、日本は新生児保育器、人工呼吸器、除細動器、生体情報モニター等を整備するための資金援助を行いました。

署名式において、小暮臨時代理大使は、日本は太平洋沿岸地域の開発を重視しており、17年以上にわたり同地域の多くの人々に適切な医療を提供してきた同財団の活動をこれまでも支援してきた旨述べました。また、ポソ理事長代理からは、本支援は我々が毎年医療を提供している36,000人の人々のみならず、医療サービスを必要とするもっと多くの人々にも寄与するものであり、これら機材により地域社会に質の高い医療を届けることができるようになるとして、本支援に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われるものです。