グアイニア県イニリダ市の病院に対する救急船及び医療機材の供与
令和5年10月3日
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9月27日、グアイニア県イニリダ市の医療法人インテルクルトゥラル・レナセール県立病院(旧マヌエル・エルキン・パタロヨ病院)に対して救急船及び医療機材を供与するプロジェクトにかかる供与式が、イラル同県知事、ロペス同県保健局長、アスカラテ同市保健局長、バエナ同病院長、当館の赤松書記官及び同病院職員らの出席の下、行われました。
本プロジェクトは同市の先住民約11,000人に質の高い医療を提供するとともに、救急医療体制を構築して迅速な医療の提供を可能とすることを目的とするもので、日本政府は救急患者の搬送に使用する救急船一隻及び医療機材一式の整備のための資金援助を行いました。
式典において、赤松書記官は、日本は一人ひとりが恐怖と欠乏から免れ、尊厳を持って幸福に生きることができるよう、国・社会づくりを進めるという「人間の安全保障」の理念の下「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現を目指している、1989年から草の根無償資金協力により、教育、保健、職業訓練等の分野においてコロンビアを支援してきた旨述べました。また、イラル知事からは、本支援により本病院の対応能力が大きく向上し、患者に対してより良い医療の提供が可能となるとして、本支援に対する謝意が表明されました。さらに、ロペス保健局長からは、本支援は非常に意義の大きいものであり、今後も住民への包括的な医療の提供を強化していきたい、当院をさらに改善するための努力を続けていきたい旨の発言があり、アスカラテ保健局長からは、日本のような遠く離れた国と団結できることは非常に貴重なことであり、おかげで我々は国民により良いサービスを提供し続けることができる旨の発言がありました。バエナ院長からは、本支援は先住民の占める割合が高い本県の住民に適切な医療サービスを提供するために非常に重要なものであるとして、日本政府に対する謝意が表明されました。
本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。