アンティオキア県アノリ市の病院に対するレントゲン撮影機材の供与

令和5年10月25日

10月20日、アンティオキア県アノリ市の医療法人サン・フアン・デ・ディオス・デ・アノリ病院に対してレントゲン撮影機材を供与するプロジェクトにかかる供与式が、カルドナ同病院長、当館の赤松書記官及び同病院関係者らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、レントゲン撮影機材の整備により、年間約3,000人の患者に適切かつタイムリーな診断・治療を提供するとともに、遠方の病院までの移動に伴う容体悪化のリスクを低減させることを目的とするもので、日本政府は同機材を整備するための資金援助を行いました。

式典において、赤松書記官は、日本は「人間の安全保障」の理念の下、誰一人取り残すことの無い「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現を目指しており、草の根・人間の安全保障無償資金協力によりコロンビアの保健分野においてこれまで130以上のプロジェクトを支援してきた旨述べました。また、カルドナ院長からは、本機材は医療スタッフの診断精度を向上させるだけでなく、全ての利用者に対してより効率的でタイムリーな治療の提供を可能にする、そしてこれは距離や悪天候による道路状況等によって高度な医療サービスへのアクセスが制限されている本地域ではなおのことである、この努力に対する最高の恩返しはより多くの本市住民により良いサービスを提供することだと考えるとして、本支援に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。