無償資金協力「経済社会開発計画」(保健・医療機材の供与)
令和6年12月5日
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11月25日、ボゴタ市内の国立保健機構(INS)において、INSに対する超低温フリーザー(PHC社製)5台の引渡式が行われました。
これは、コロンビアの感染症対策及び保健・医療体制の強化のため、コロンビア各地の22病院及びINSの医療機材の整備を支援する対コロンビア無償資金協力「経済社会開発計画」(供与限度額:5億円)による保健医療機材供与の第3バッチの一部です。
引渡式には、コロンビア側から、ハラミジョ保健大臣、パエス外務省国際協力局長、ムナル同省アジア・アフリカ大洋州局長、ベタンクル大統領府国際協力庁(APC)長官、プラスカINS総裁代行が参加したほか、日本側から、髙杉駐コロンビア大使及びコロンビア訪問中の相内章国立感染症研究所感染病理部室長らが参加しました。
引渡式において、ハラミジョ保健大臣からは、コロンビアでは75年以上にわたり武力紛争が続いている中、日本の支援は最も被害の大きかった地域にまで届いている、かつてはワクチンの生産が行われていたINSで再びワクチンの生産を開始し、ラテンアメリカの規範となれるよう努めていきたいとして、日本政府に対する謝意が表明されたほか、プラスカINS総裁代行、パエス外務省国際協力局長、ベタンクルAPC長官からも、我が国の協力に対する深い謝意が示されました。
髙杉大使からは、日本は、グローバルヘルスの推進、特に、より強靱、より公平、より持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向けて、保健・医療分野での国際協力を進めてきているとして、これまでのコロンビアにおける保健・医療分野での協力、両国の研究者が共同で行っている日本で開発されたエムポックス・ワクチン(LC16m8)の臨床試験等にも言及しつつ、本件協力が、コロンビアにおける保健システムの強化に貢献し、公衆衛生危機に対する予防、備え及び対応(PPR)に資することを期待する旨述べました。