クンディナマルカ県ファカタティバ市の農業技術学校への農業用温室整備に対する協力

令和6年3月7日

2月26日、クンディナマルカ県ファカタティバ市のポリカルパ・サラバリエタ市立農業技術学校に職業訓練用の農業用温室を整備するプロジェクトにかかる供与式が、カサス同市長、オチョア同県国際関係局長、オルティス同校長、髙杉駐コロンビア大使及び本学校の職員・生徒らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、育苗スペース、水耕栽培スペース等を含む農業用温室の整備により、同校ほか2校の700名の生徒及び約240名の地域住民に、農業に関する職業訓練のための適切な環境を提供することを目的としており、日本政府は施設を整備するための資金援助を行いました。

式典において、髙杉大使は、日本は、教育分野への支援はコロンビアの自律的発展にとって極めて重要な「人への投資」であると考えており、本プロジェクトは本市の包括的な社会的・経済的発展に寄与するものと期待している、日本はクンディナマルカ県における教育分野の24プロジェクトを含め、コロンビアにおいて様々なプロジェクトを支援してきており、未来への投資として子供・若者の教育の質の向上に寄与してきた旨述べました。これに対し、カサス市長からは、同市の経済は花卉栽培と豊かな土壌による農業で成り立っている、本施設を通じて若者、子供及び一般市民が植物や農業活動に関する研究を発展させることができる旨、オチョア局長からは、本県はこれまで幾度も草の根・人間の安全保障無償資金協力の支援を受けており、これは緊密な二国間関係を表すものである旨発言がありました。また、オルティス校長からは、本プロジェクトが本県におけるアグロエコロジーの実現のための研究ツールとなるよう、我々は学生や地域社会に対する研修を実施するとともに、大学等他の機関との連携を進めるための新たな活動を始めている旨、生徒代表からは、今日という日が地域社会の競争力を高める交流、革新、創造性、そして前例のない成果を作り出す新時代の幕開けとなることを願う旨の発言があり、日本政府に対する謝意が表明されました。

本プロジェクトは、保健、教育、インフラ等人々の基本的ニーズに応えるためにNGOや地方公共団体が実施するプロジェクトに対して資金援助を行う、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力により行われたものです。