コロンビアにおけるワクチン接種促進のためのコールドチェーン強化に対する協力

令和6年2月21日

2月15日、キンディオ県アルメニア市のワクチン集積センターに対する発電機及びアイスパックの供与にかかる供与式が、オソリオ国連児童基金(UNICEF)コロンビア事務所健康栄養担当職員、ゴメス・キンディオ県保健局長、日本大使館の赤松書記官(開発協力班長)及び病院関係者らの出席の下、行われました。

本プロジェクトは、UNICEFと連携し、各県への発電機、温度センサー及びアイスパックの整備並びにこれら機材の使用にかかる研修の実施によりコロンビアのコールドチェーンを強化し、子どもをはじめとするコロンビア国民のワクチン接種を促進することを目的とするもので、日本政府は、本プロジェクトの実施のため、100万ドルの資金援助を行いました。今般、キンディオ県のワクチン集積センターに供与された機材は、本協力の一部をなすものです。

式典において、赤松書記官は、日本は、人間の安全保障の理念の下、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の実現を目指しており、UNICEFとの連携のみならず、草の根・人間の安全保障無償資金協力による130以上の医療分野のプロジェクトに対する支援、無償資金協力「経済社会開発計画」を通じたコロンビアの13県20病院への医療機材の供与等により、コロンビアの保健衛生に積極的に貢献してきた旨述べました。また、オソリオ顧問からは、これまでケアを提供できなかった子どもに手を差し伸べる上で、ワクチン接種は非常に重要な要素である、本プロジェクトによりコールドチェーンが強化され、100万人以上の子どもが安全なワクチンを利用できるようになるだろうとの発言があり、ゴメス局長からは、日本政府からの本プロジェクトによりワクチンを必要とする本県住民への安全なワクチンの提供が可能となった、子どもだけでなく本支援の恩恵を受ける全ての人々の健康のための重要な支援をいただいた日本の皆様及びUNICEFに対し、キンディオ県知事及び県住民を代表して心から感謝すると述べ、本支援に対する謝意が表明されました。