バジェデルカウカ県ブエナベントゥラ市のフードバンクセンター建設への支援

令和7年3月8日
                                        

3月4日、フェルナンデス大統領府和解担当顧問らの出席の下、ブイトラゴ・コロンビア・フードバンク協会理事長と小暮臨時代理大使との間で、バジェデルカウカ県ブエナベントゥラ市におけるフードバンクセンター建設にかかる草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約(G/C)の署名が行われました。

同プロジェクトは、フードバンクセンターの建設により、新たに約26,700人の貧困層を始めとする地域住民に安定的に食糧他物資を供給し、同地域の食糧安全保障の確保及び栄養・衛生状態の改善を図ることを目的としています。

署名式では、小暮臨時代理大使から、「日本は人間の安全保障の理念に基づき、難民・避難民、子ども、女性等の社会的弱者を含め、誰ひとり取り残されることのないよう包摂性を重視し、開発協力を行っている。また、近年、太平洋地域4県の開発を重視しており、本市は日本とコロンビアとを結ぶ主要な港を有することから特に重要と考え、本支援のほか、JICAの技術協力による港湾開発プロジェクトを実施している。」旨述べました。

これに対し、ブイトラゴ理事長からは、「現在、コロンビアでは約39万2000人の子どもが慢性的な栄養不良に陥っており、国の発展及び経済への貢献のため、慢性的な栄養不良の改善に協力して取り組み続けることが重要である。本プロジェクトを実施する機会をくださった日本政府、日本の人々及びコロンビア政府に感謝するとともに、共に力を合わせれば飢餓のないコロンビアを実現できると確信している。」旨の発言がありました。